脳梗塞と高血圧は非常に深い関係にあることが分かっています。脳梗塞が起こる原因は、動脈硬化により毛細血管に十分な血液が流れなくなることであり、その要因を作っているのが高血圧です。
高血圧は正常の血圧の範囲を超えた状態が長時間続くことで、近年では生活習慣病の一つとされています。その範囲は、収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上で維持された状態に高血圧と判断されます。
高血圧が続くと、血管には常に強い圧力が掛かっていることになります。体内の臓器や血管は、何らかの負荷が掛かった状態が続くと、それに打ち勝つため対抗する力を持つ性質を持っています。血管においては高い血圧に耐えるため、血管壁が肥大します。この時に使われる材料は、血管に溜まったコレステロールや中性脂肪などです。このコレステロールなどが塊となり血管の内壁に付着していくのです。このコレステロールなどから出来た塊を「粥腫(アテローム)」と呼びます。アテロームが作られると、壁が厚くなり強度が増します。しかし、それと引き換えに柔軟性が失われてしまいます。
毛細血管は、血液を送るために血管を収縮させるのですが、柔軟性が失われた血管では、血液を十分に送ることが出来なくなってしまいます。これが動脈硬化であり、これが脳の毛細血管で発症すると、脳全体に血液が行き渡らなくなり脳梗塞へと発展していくのです。こうしたことから、脳梗塞を防ぐには高血圧治療を行うことが重要です。
高血圧治療に用いられる方法には降圧薬治療があります。この高血圧治療の種類には、利尿薬・カルシウム拮抗薬・アンジオテンシン変換酵素阻害薬・アンジオテンシン受容体拮抗薬・レニン阻害薬・交感神経遮断薬などがあり、これらの高血圧治療は、糖尿病の有無や患者の年齢や状態により使い分けられます。